2020年1月の活動記録
1月ですが、わたしはいつもどおりひとと睦ぶことなく引きこもっておりました。
本を読んだ。
100%を知るひとたちが効率を重視してつくる家庭料理の本。 料理のコアがわかりやすいです。
イタリア料理の教科書。いささか古典的なようにも思いますが、学べることはいまでも多いです。
実践的な知識が豊富でおもしろいです。
すこし古いですが、本がわたしたちの手元に届くまでの過程がよくわかります。
ヴィクトリア朝でドレスづくり、と聞いて食指が動くひとは読んで損ないと思います。
この中だと3巻の、友人が絶対に勝ち目のない決闘に転がり込んでいき、どうにか勝たせられないかと策を練る話はこびがいちばんすきですね。
オーソドックスな両片想いもの。ふつう。塩対応要素があまり絡んでこないためややタイトル詐欺感があります。
タイトルそのままの話。おもしろい。シチュエーションで初速をつけて「ボタンを掛け違ったまま負のスパイラルに入って別れたものの互いに未練たらたらな元カップル(みょうに理屈っぽいが、ちょろい)」のキャラクターや関係性の魅力を読者に刷り込んだらそらもうあとはなにやっても楽しいです。
「もし元恋人の前に、自分と付き合ったときのシチュエーションをそっくりなぞって、そのうえ自分よりも気が合う異性が現れたら」という話。おもしろい。メインヒロインの唯一性を掘り下げています。
彼女の束縛が強すぎて彼氏が胃潰瘍を発症しそのまま喧嘩別れした幼なじみ元カップルが共にあろうと歩み寄る話。おもしろい。 このシリーズは全体を通して、キャラクターの振る舞いについて必ず因果関係が存在するところがよい方向にはたらいています。
だいたい(出来のよいほうの)SAO。ふつう。構成は堅実ですがキャラクター設定がときどき浮く。
並行世界の美少女型オートマタに憑依してしまった高校生が契約期間3日の雇い主に恋をする話。百合SFではありませんが、おもしろい。 絶対にかなわないだろう恋をして、そのうえ相手といっしょにいられる期間には限りがある+ふたりだけのミニマムな幸福が外部──社会によって蹂躙されるというシチュエーションの力を使いこなせています。乱暴なところもあるにはありますが、尺との兼ね合いやあえてのミスリーディングなど計算のもとでそうしていることが伝わってくるので問題にはなりません。
超能力があたりまえに存在するが、われわれと同じ歴史をたどった並行世界を舞台に、旧ソ連の工作員が陰謀に巻き込まれる話。おもしろい。ゼロ年代の香りがする(てきとう)。 物語の密度は高く、骨太な世界観を展開する翻訳調の文体と衒学に近い哲学趣味が合わさった高い表現力が昨今のライトノベルシーンでは異色。とはいえ少々詰め込みすぎで登場人物や設定を生かしきれていない感もある。
人間関係と殺人疑惑が交錯するゲーム部に転入生が入部するところから始まる青春ミステリ。めちゃおもしろい。 二転三転する事件の真相とそれに付随して明らかになる登場人物たちの感情、関係性が立体的に交差して物語をなしていて、すばらしい。
家族を殺され名誉まで汚された復讐心に燃える青年+怪異vs巨大ヤクザの殺し合い。超おもしろい。表現の粗略さとか会話内容を地の文で反復するところとか誤字脱字とかに引っかかりを覚えつつも、ドライヴ感とこんなん描けたらもう残りの人生ぜんぶ余生やんけというバチバチにキマったシーン演出で読まされてしまう。
ヒロイン5人のハーレム。おもしろくない。
ヒロイン6人のハーレム。つまらない。
神使であるケモ美少女との同棲エロコメディ。おもしろくない。
旅行先で出会った人魚は、人間の父が母親を見捨てたことから人間を信じられなくなっていた。主人公とケモ美少女は彼女と親密になっていき……という話。おもしろい。 相変わらずエロによって物語が停滞するきらいはありますが、人魚の少女の抱える問題が、そこに主人公たちの存在がどう影響を及ぼすのかも計算されながら作りこまれていて、そしてそうした他者の内面に踏み込むことへの真摯さも窺えて良かったです。
世界を滅ぼせる力を持ってしまった少女を懐柔してその厭世観を抑える話。ちょーつまらん。
選ばれなかったラブコメヒロインたちのその後の人生に踏み込もうとして結局なにも提案できなかった話。無です。
テロリスト集団が襲撃した銀行内には、敵対ギャングのボス、ヒーロー気質の警察官、巻き込まれ体質の一匹狼がいた、というハイパーインフレアクションもの。おもしろい。気の利いた会話や超人技のオンパレードで、ハリウッド的な痛快さが心地よい。
アングラに生きる何でも屋とFBI捜査官ふたりの視点から、ケネディ暗殺に至るアメリカ史を描いた作品。文体はひとを選ぶと思いますが、映像的でイメージはしやすく、めちゃおもしろい。ホモソーシャル的で、世が世ならコミケの覇権を取れますね、ええ。
箒に乗ってレースをする魔女を育成する専門学校に通う見習いたちの切磋琢磨を描くシリーズの2巻。おもしろい。1巻のようなサプライズネタはなくシリーズとして順調に続いているなあという感じですが、やっぱりこの衒いのなさは心地よい。
世界を救い瀕死に陥った勇者をハッピーエンドにするための後日談。おもしろくない。
なんかゲームっぽい世界に転移してゲームっぽくダンジョンを攻略する話。おもしろくない。
特に思い入れのないキャラクターによる友達以上恋人未満の甘酸っぱいやりとりがただずっと続く作品。おもしろくない。
魔女が存在する現代世界を舞台に、魔法による傷害事件を扱う魔女裁判を担当することになった法律マニアの男子高校生の話。ふつう。めちゃラノミスっぽいが肝心の裁判パートは筋運びが恣意的でオチも弱い。ただ、大オチのホワイダニットが綺麗だったので読後感はそこそこよい。
それまで縁がなかったゲームにたまたま出会ってなし崩し的にハマっていき最後はめちゃ熱苦なる話。ふつう。敵の強者っぽさの演出とか小ネタとか既視感があったんですが、読書履歴を探してヒットしたのがベントーだった(それはそう)。作家性がよく出ています。
かぐや様のギャグ心理戦を男子校のノリでやったらどうなる、といわれて想像するものがそのまま出てくるかんじです。おもしろくない。
ゾンビパニックもの。おもしろい。学園都市とその特殊な環境において主人公が劣等生である設定がほぼ意味をなさないことを除けばかなりよくできています。
割とオーソドックスな異能バトルもの。ふつう。とくに頭脳戦とかはないんですが、能力やらのオリジナル設定を物語に組み込むのがうまい。
異世界に召喚された英霊たちが国取りをしあう話。おもしろくないなりにおもしろい(これは計算っぽい)ですがやっぱりおもしろくない。
あとLINEノベルだと涼暮さんの『俺たちにまだ恋は早い』を読みました。後輩ものと俺ガイルと俺好きを合わせたような味わいで、おもしろかったです。
漫画を読んだ。
福岡B級グルメ百合。力強い。
秩父酒百合。ねっとりしている。
がっこうぐらし! (6) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者:原作:海法 紀光(ニトロプラス),作画:千葉 サドル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2015/08/11
- メディア: コミック
がっこうぐらし! (8) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者:原作:海法 紀光(ニトロプラス),作画:千葉 サドル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2016/08/10
- メディア: コミック
ゾンビー(百合ではない)。アニメの1話だけしか知らなかったのですが、想像以上に計算高く設定が展開されています。
あと五等分とぼく勉は毎週読んでいます。
雑誌を読んだ
楽天マガジンに入会したことがうかがえるラインナップ。